「左官塾 2024」
江戸時代の民家の壁が2019年、「台風19号」の千曲川堤防決壊の大水害で崩れました。その壁を修復しつつ、本物の左官技術を学ぶワークショップです。
実技講師は 現在最高峰の左官技術者 小沼充親方。座学と解説は「左官回話」著者 木村謙一氏です。
スケジュール
Ⓐ「小舞下地と木ズリ下地」
6 月15 日(土)・16 日(日)
Ⓑ「荒壁塗り」
7 月13 日(土)・14 日(日)・15 日(月祝)
Ⓒ「土中塗り」
8 月24 日(土)・25 日(日)
Ⓓ「いろいろな仕上げ塗り」
9 月21 日(土)・22 日(日)・23 日(月祝)
参加費
2 日間のⒶ・Ⓒは 各回4,000 円(昼食2回付き)
3 日間のⒷ・Ⓓは 各回6,000 円(昼食3 回付き)
実技講師 小沼 充 プロフィール
1960年生まれ。一級左官技能士。15歳から左官の道へ進む。36歳の時、伝説の左官名人・榎本新吉翁に出会い、師事する。そして90年代「左官リバイバル」の中心テーマであった「大津磨き」の復刻に榎本師と二人で取り組み、見事に技術を復刻。その後は新しい「現代大津磨き」の完成、そして「黒漆喰磨き」の技術復刻も成し遂げた。日本全国で磨きの仕事も多いが、文化財修復でもその他の左官技術の高さを披露している。「磨き」の技術は、左官の基本的技術の積み重ねで出来ているので、土壁や漆喰壁の基本を小沼親方に学ぶ意義は大きい。
座学・解説 木村謙一 プロフィール
1959年生まれ。美術家・空間計画者。20代の終わり頃に左官と出会う。紀州白浜「ホテル川久」の石膏マーブル柱の制作に参加し、どっぷり左官に「取り込まれて」しまう。以降、内装デザインや造園・住宅建築・アートに左官を提案し、職人とのコラボレーションで数々の新しい左官物件を実現してきた。その活動は「左官教室」「コンフォルト」などの雑誌で文章化してきたが、職人との対談集「左官回話―11人の職人と美術家の対話」(2012年パオ出版から上梓)は、現代の左官世界を外に開いて見せ、書店でのロングセラーになっている。
この二人に加えて、小沼親方に学ぶ若手の左官職人も今回の連続講座に講師として加わってくれます。(毎回違う人かもしれませんが、遠くからも参加してくれます)
詳細は随時アップします。