200年前の古民家の基礎、耐震対策を模索
米澤邸の主屋は1818年(文政元年)創建で、いまから200年以上前です。幾たびもの水害や地震を乗り越えてきた建物です。地盤の沈下や揺れによる傾きも生じており、修復再建をするにあたって、伝統的な建築様式を将来にわたって承継するため、建物の基礎や耐震対策をきちんとする方針でいます。
どのように進めたらよいかを検討するため、専門家による現地調査を5月31日、実施しました。協力いただいたのは保存会の会員でもある信州大学工学部の土本俊和教授、耐震に関して詳しい同大学工学部の松田昌洋助教授、曳家の実績のある金田工業所の金田勝良親方です。天利会長以下理事3名と現場をつぶさに見ながら、どのような方法を講ずるかさまざまな視点から検討を加えました。
これまでの松田助教の詳細な調査結果を踏まえたもので、松田氏からは膨大な資料の提供を受けました。引き続き最善の方法を模索していきます。